https://da.lib.kobe-u.ac.jp/da/np/0100150777/?lang=0&mode=0&opkey=R166245389367428&idx=15&codeno=&fc_val=&chk_st=0&check=00000000000000000000
日付
1934-03-25
権利
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URL
https://hdl.handle.net/20.500.14094/0100150777
翻刻
(紐育ワデル特派員二十三日発) 昨年三月四日ルーズヴェルト氏が鼻っ面に金融パニックの嵐をあびつつ第三十二代の米国大統領に就任してから今月いっぱいで満一年を送るはずであるが、ルーズヴェルト治世第二年度は第一年度に数倍する
多難な年度を迎えることになろうと早くも憂慮されている、二十三日下院財政委員会に於てウイルト書翰なるものが読あげられたが同書翰はルーズヴェルト大統領を取りまくブレーントラストが時来らば米国に共産主義制度を樹立すべくルーズヴェルト氏を過渡的統治者としてソヴィエトロシアに於けるケレンスキーの役割をつとめさせようと企図しつつある事実を暴露し甚大なセンセーションを捲起した、このウイルト書翰に陳述されている全く驚愕すべき諸事実が果して真実とすればルーズヴェルト政府の陣容の根本的樹直しが避けられまいと見たれている一方産業復興運動により経済界の回復にあらゆる努力が払われているに拘らず、財界の実状は政府の笛について踊らず早くも今夏の夏涸れ時が思いやられている、今年度米国経済界のバロメーターは主要農産物の収穫如何に懸っているが、若し収穫不良となれば物価の騰貴を招き、その結果、政府は現在以上に過激な手段に訴えなければならぬ羽目に陥るであろうこれに反して物価が下落してもインフレーション論者に好個の口実を与え政府をして現在以上の救済策、これに伴う支出を余儀なからしむべく、斯くしてルーズヴェルト大統領第二年度はいずれに転んでも頗る多難であると予想されているのである
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